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PHC lab-alertによる冷蔵・冷凍庫の温度・開閉モニタリング

はじめに

研究試料の保存に、冷凍冷蔵庫は重要ですが、きちんと温度管理がされているか知り、異常があった際に速やかに気づく体制も大事です。冷凍庫のトラブルはかなり大変ですので、これらの管理がシステム化されているのが望ましい。


今回は、冷蔵冷凍庫の温度管理やドア開閉の監視システムをPHC社のLabAlertシステムを導入したので、内容をメモした。


PHC LabAlert

https://www.phchd.com/jp/biomedical/monitoring-system/labalert-pro




導入対象

まず普段出入りしている業者さんに温度管理・開閉する機器の種類と数の情報と合わせて、

PHC LabAlert proを導入したい旨を伝える。


今回は、PHC製のDeepfreezerと4ºC冷蔵庫ならびに-30ºCバイオメディカルフリーザーの3つのドア開閉並びに、温度管理。

冷凍庫の上に子機をつけて、親機を介してデータがサーバーに上がって、データの可視化やアラームなどの機能が提供される。



-30ºCバイオメディカルフリーザーの改造

PHCのほとんどの冷凍冷蔵庫であれば、温度と開閉の情報を吸い出せるが、バイオメディカルフリーザーだけは、一番使われる冷凍庫なんですが、開閉センサーが付いていない。今回は、MDF-MU549DHに機能を加えた。


開閉のログは、温度が上がった原因を推測したり、不幸にも締め忘れがあった際に有効であるし、実験お作法上の教育にも有効ですので、ぜひともつけたい旨をPHCさんに伝えたところ、ドアにユニットを付けてくれました。


最初は、磁石による開閉センサーを考えていたようだが、最終的には、物理的な開閉スイッチセンサーとなった。


うまく行ったら、組み込まれるかもという話もあったので、PHCの今後のバイオメディカルフリーザーに何らかの形でくみこまれるのかも。


初号機のセンサーはこちら。冷凍庫の内部ガス管などを傷つけないで配線しているらしい。


温度・開閉情報表示とアラート

Web上で、冷凍冷凍庫の温度が確認できる。以下は、一度冷凍庫ごと電源を切る必要があったためデータが取れてない。データが取れない際には、もちろんアラートが飛んでくる。

長時間、ドアが開いてると以下のように異常検知されて、メールが飛んでくる。

問題があったイベントは記録され、登録した担当者にメールが届き、気づくことができる。



注意点

PHCによる監視システムなので、当然PHC製品との連携のほうがスムーズだが、センサーなどを実装するところからもやってくれるので、他社製の冷蔵冷凍庫でも対応が可能。


売り物になってるだけあってかなり完成度が高い。初期投資と一応メンテナンス費がかかるので、嫌がるラボもあるかもしれないが、キット買うくらいで維持はできる。


正直、この手の冷蔵冷凍庫の温度管理はこのシステムでいいんじゃないかと思った。


瞬電や地震時に、冷蔵冷凍庫が問題ないかなど、年に何度かある不遇の際にも、すぐにチェックでき、試料の安全性を確認できた点がポイントが高い。


我々では起きてないが、例えば誰かが開けっ放しにしたなどの事故は、防げるだろう。



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